PoolTool用語など

2021-10-09

PoolToolは、SPOと利用者間における相互作用を促進するために構築されたプラットフォームです。私達の目標は、ユーザーの皆さまにステークに役立つ詳細なリサーチツール、SPOからの限定オファーなど、カルダノの最新情報を提供することです。 PoolToolは、様々なテストネットにおけるリアルタイムのブロック生成状況や、他のプール状況と比較したいという思いから開発されました。 ・・・(https://pooltool.io/about より)

※ SPO(ステーク・プール・オペレータ) このツールには色々な方が関わっていて、私もプール運営開始当初からお世話になっております。こちらで開発者、翻訳者を確認できますのでぜひチェックしてみてください。

用語

プールID: Stake Poolの識別子です。同じような名前があるときはこれを元に検索すれば間違いなく探せるというものです。 (BECH32 Pool Idというpoolから始まるものと2種類あります。 例: pool1tjr4zpndkvwkw3du3fvt59f5men6jhuevt7rpx6xw0wcct5kl04)

固定手数料 (Epoch Fee): エポックごとのプール運用にかかる固定運営費(プールの持続可能性がなくならないように設定されている340 ADAが設定可能な最安値)です。

委任手数料(Variable Fee): プールの持続性を目的として、運営、プロモーション、人件費などを考慮し、適切な値を設定しするように推奨されています。ADAの価格変動にもあった設定へ調整することも大切とされています。下記「報酬分配までの計算」項の2番記載の通り、プールが得る権利として報酬から差し引かれます。ぱっとみ1~5%あたりが多いように見受けられます。プールの持続性が失われるため、0%の設定は分散化エコシステムのためによくはないといわれています。新規プールにとっては委任者を引き付ける競争力のため、プロモーションで一時的にはありかなと個人的には思います。また、知らない間に100%に変更する悪質なプールもありますのでご注意ください。

宣言済み誓約 (Pledge): オペレータがプールへ出資しているADAで、多ければ多いほど報酬も多くなるようになっていますが、影響はそれほど大きくないようです。出資の影響力を表す指数がa0(0~∞)になります。PoolToolでは緑のチェックがついているとオペレータがちゃんと宣言通り出資をしていることになります。きちんと出資してないとエポックの報酬が0になります。

エポックブロック(Epoch Blocks): エポックごとのプールが生成したブロック数です。プール運営開始時からの合計(総ブロック数)とエポックごとの数が確認できます。ブロックの生成に対して報酬が入ります。多ければ多いほど報酬も多くなります。

エポック XXX ROS:各エポックでのReturn Of Stakeで、高い%であるほど高い報酬をだしたということになります。総ROSはプール運営開始以来の計算値になり、こちらの値の方が長期では重要です。(パラメータにより変わってきますが)だいたい5%前後に収束していくようにみえています。

最新ステーク(Live Stake):出資されたステークと委任されたステークの合計です。

有効ステーク(Active Stake):報酬が発生する状態のステーク数です。最新ステークが委任から2エポック後に有効ステークとなります。

飽和:プールのステーク量が一定値を超えると、報酬の増加が反映されなくなり減ります。例:2020/12/6からはk=500への変更に伴い、あるプールAの委任量が約64Mになると飽和レベルなります。その後委任量が増えたとしても報酬は減ります。これはより多くのプールが増え、委任がいきわたることによりネットワーク全体の安定化を図るためになります。

ランク:
ツールによって計算方法が変わります。ダイダロス:「対象プールに意図した量のステークを委任することにより得られる見込み報酬に基づいたランキングで、計算は飽和状態を想定。*見込み報酬額の見積もりがゼロのステークプールはランキングが同じになります。」

気になるパラメータ

ここからはプールのオペレーション上、たびたび関わってくるパラメータの説明を記載します。
ステーキング重視の方は、「こういった設定もあるんだ」程度にご参考いただければと思います。

kパラメータ
ネットワークが完全に飽和する時の必要なプール数(最適なプール数)なので、kの数が大きくなれば分散化が進んでいることになります。2020年12月時点で、k=500で、飽和レベルは約64M ADAになりました。500プールに64M ADAの委任が集まった状態が報酬分配として望ましい状態となります。

dパラメータ
分散化パラメータです。ネットワークの安定のため、IOGがノードを運営しています。Shelley期当初はほとんどのブロック生成を担っていました。これでは中央集権型ですが、徐々にSPO(ステーク・プール・オペレータ)のノードがブロック生成する割合が増えていきます。徐々にd=0に近づいていき、2021年3月末にゼロに設定されました。

a0=0.3(0~∞の値をとる)
ステーク・プール・オペレータの出資(Pledge)がプールに与える影響力を示したもので、報酬に影響します。出資はカルダノネットワークをシビルアタックから守るために必要となります。
例えば、出資がない、もしくは出資の影響力(a0)が低すぎる状態だと、1人のステーク・プール・オペレータがたくさんのプールを容易に作れ、委任を集め、ネットワークを支配してしまうことが可能になります。51%以上集めることで51%アタックになります。なので出資を設定することで(報酬が高まり)委任者を引き付けるという設定が大切になってきます。

ρ(ロー)
エポックごとに、リザーブ(未発行のADA)からADAが取り出され、仮想ポッドへ移動します。その割合がρで、0.3%に設定されています。0.3%の場合、リザーブが半分になるのに4~5年かかります。
ρが高ければ報酬やトレジャリーへの貯えも良くなる半面、リザーブの枯渇が速くなるため、ステークホルダーに対する長期目線の考え方(報酬への魅力)とトレードオフになります。

τ(タウ)
エポックごとに発生する報酬の全体から、トレジャリーへ蓄えられる割合で、20%に設定されています。

Tm
最大ADA供給量(45000000000)

β(ベータ)
全体(全てのステークプール)が生成したブロック数に対する、ステークプールが生成したブロック数の割合

σa(シグマ・エー)
有効なステークの相対量(プールの有効なステークと全体の有効なステークの比率)で、ブロック生成できる確率に関わります。

Rt
エポックにおける利用可能な報酬の合計。(Tm-T) *ρ + トランザクション手数料です。一定の割合ρでリザーブから取り出され、それにトランザクション手数料を加えたもの。

Re
エポックにおいて支払われる最適な(ブロック生成が100%できた時の)報酬額

T
ADAの供給量(流通している合計)

σ’
T(ADAの供給量)に対する、プールステークの割合(有効なステークではない)

z0
飽和点(1/k * T)

s’
T(ADAの供給量)に対する、プールオーナーのステークの割合(有効なステークではない)

p
プールのパフォーマンス