ERC20コンバータ

2021-09-27

参考資料:
IOHKブログ:CardanoにERC20を搭載
Bringing ERC20 to Cardano
Cardano Documentation: Learn About Native Tokens

記事とDeFi Pulseによると、現在750億ドル相当の暗号通貨がDeFiにロックされています。
ERC20に基づくコントラクトは40万を超えます。(バイナンスコイン(BNB)、Tether(USDT)、Uniswap(UNI)、Dai(DAI)を含む)

イーサリアムの課題

イーサリアムの課題はコストの急激な上昇、PoW(プループ・オブ・ワーク)によるエネルギー消費量です。近い未来での解決は難しいとされています。

カルダノの解決策

それに対して、カルダノはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しているためPoWよりも消費電力が圧倒的に低いので、環境に優しく手数料を安く抑えられます。また、ノードが増えることでトランザクション処理能力の向上が見込めます(スケーラブル)。根幹となるのはOuroborosプルーフ・オブ・ステーク・コンセンサス・メカニズムです。

ERC20コンバータ

ERC20コンバータはERC20トークンをイーサリアムのプラットフォームからカルダノのプラットフォームへ移行するツールです。移行するとカルダノのネイティブ・トークン(*1)へ翻訳されます。カルダノ上でバーン(焼却)することで元へ戻すことも可能です。ブロック・チェーン間での双方向変換を可能にすることで、コミュニケーションを促進することを目的としています。

今後の事例

SingularityNETが最初の例としてテストネットで展開されます。AGIトークンがAGIXトークンとして(1:1で交換されることで)カルダノ上へ移行することが可能になります。ユーザはERC20コンバータ・アカウントから、カルダノのダイダロス・テストネット・アドレスを指定、操作し移行します。Etherscan、Cardanoエクスプローラからアクティビティの確認ができます。移行後はダイダロス・ウォレットから支払いなどに使用できます。

今後、ERC20コンバータの提携先が増えればサポートされるトークンも増えます。
5月27日のCardano360で更新情報が発表されます。

*1) ネイティブ・トークン

3月のメアリー・ハード・フォークでマルチ・アセットがサポートされました。ブロック・チェーン上で表される資産(アセット)の分類として、ADA、認証情報、役割、商品の数量などがあります。ネットワークまたは会計台帳上で、違う種類の資産に関して所有権や移動の追跡をすることができる場合、マルチアセットがサポートされるといえます。(暗号資産の台帳で1種類の資産を取り扱う場合はシングル・アセット台帳と呼びます)カルダノではネイティブ・トークン機能によりこれが提供されます。

ネイティブ・トークンは資産の一種で、何らかの価値を持ち、会計単位として機能します。支払いやトランザクションに使用でき、また取引所のアドレスへ送金できます。ネイティブとは、これらのトークンが、追加のスマート・コントラクトを必要とせずに、カルダノの会計台帳上でサポートされていることを意味します。台帳自身に複数種類の資産の所有権と移動を追跡する機能が組み込まれています。そのため、イーサリアムと比べてカルダノの優れている点としては、スマート・コントラクト実行コストが不要な点、ERC20トークンの作成と転送には標準コントラクト・タイプへの手作業が必要なのに対して、カルダノではロジックが組み込まれているのでエラーや脆弱性を排除できる点です。

ADAとトークンは両方とも価値を持ち、決済に使われトランザクション単位として振る舞いますが、違いはADAは手数料と報酬に使われ、ネイティブ・トークンはカスタムで作成できる点です。