Cardano

主要なウェブサイト
- cardano.org – チャールズ・ホスキンソンとIOHKの才能あるチームによって設計・構築されたブロックチェーンプラットフォームです。安全かつスケーラブルで、基礎的な変化をサポートするのに十分な堅牢性を持つように設計されています。
- IOHK – (現在はIOG)数々の論文を含む研究内容や、カルダノの今後を知ることができるブログが更新されています。日本語の対応もしています。IOHK Technical Supportにユーザとして有益な情報があります。
- Cardano Foundation – Cardano 財団はCardanoの普及、標準化に取り組みます。
- Emurgo – Cardanoに関わるスタートアップ、ベンチャー企業などへ投資、支援を行います。
- Cardano Docs – 重宝するドキュメンテーションです。
- ロードマップ – 開発の段階に応じて、Byron、Shelley、Goguen、Basho、Voltaireと呼び名がつけられています。
- Essential Cardano – Cardanoのポータルといっていいほど様々なメディアやリンクがまとめられています。
Cardanoおすすめ動画
2014年に投稿されたTEDトークの日本語の字幕付きバージョン。数億人が抱えている金融の問題を、ブロックチェーンやスマートコントラクトがどのようにして解決できるか。
2017年投稿のホワイトボード。日本語の字幕付きバージョン。BitcoinやEthereumが抱えるスケーラビリティ、相互運用性、持続可能性の問題を、どのようにしてCardanoが解決していくか?Cardanoの大きな強みである、査読済みの論文、高品質が保証されたコードについて。
Cardano概要
暗号資産の第1世代: ビットコイン
ビットコインが解消しようとした問題は、信用できる第三者機関、信用できる仲介者がいなくても、ブロックチェーンを使うことにより希少性があり取引可能な分散型マネーが作成できるかでした。
最初の第2世代ブロックチェーン: イーサリアム
現実の送金は単なるお金の移動では済まなく、利用条件があります。
「うちの芝を刈ってくれたら 刈ってくれた場合にだけお金を払う」、「屋根を直してくれた場合にだけお金を払う」等の契約、条件が付きます。
イーサリアムでは、契約情報、処理をスマートコントラクトというプログラムにしてブロックチェーンへ書き込みが可能になりました。
アリスがボブに送金する時、これらすべての条件をトランザクションに埋め込み実行することができます。
第3世代ブロックチェーン: カルダノ
イーサリアムでは数百万のユーザーから数千万のユーザーへと拡張することが不可能でした。
イーサリアムをはじめとするすべての暗号通貨はガバナンスに苦渋しています。意見の対立を解決するためにイーサリアムとイーサリアムクラシック、ビットコインとビットコインキャッシュのように分裂するなどしています。
サステナビリティの問題も重要です。ICOによるプロジェクト用資金などが尽きてしまったらチェーン発展、エコシステムを構築する資金をどうするか?
カルダノはこれらの課題を解決するために開発されています。
第1世代、第2世代を通じて培ってきた機能と経験を活かしながら、同時にたくさんの新しいコンセプトやテクノロジーを追加していきます。
カルダノの特徴
- 諸問題を解決に導く科学、学術論文がすべてなんらかの査読を受けています。
- システムの不具合が死傷事故につながるような新幹線やジェットエンジンの開発と同種の手法を採用し、保証性の高いコードの実装方法を採用しています。
1: スケーラビリティ
ネットワークへの参加者が増えれば自然とトランザクションが増え、データが増加します。
ブロックチェーンはデータを永久に保存することが期待されています。
そのため、一定期間内にどれくらいの送受信の記録、トランザクションをブロックに含められ、扱うことが持続的に可能かが重要なポイントとなります。
Ouroboros(ウロボロス)は証明可能な査読済みホワイトペーパーに裏付けられています。セキュリティを重視した、最も効率的なコンセンサスプロトコルに数えられます。拡張を前提としたモジュラー式デザインになっています。
ビットコインがブロック形成に多大なコンピューターリソースを必要とするのに対して、選挙を行える乱数のプールからスロットリーダーを選定します。
このスロットリーダーたちがビットコインのマイナーとまったく同じ機能を果たすため、セキュリティレベルは落とさず非常に低コストで運営できます。その点ではグリーンなブロックチェーンといえます。
更に、スロットリーダーたちは同等のセキュリティレベルを持った、別のブロックや別のチェーンを同時に維持することが可能です。
2: 相互運用性
イーサリアム、伝統的な銀行のネットワークなど、違ったシステムとコミュニケーションをとることを言います。
お互いに共通手段を持たない場合、バリューが細分化されてしまうという状況に陥ります。
カルダノは、例えばERC20コンバータにより、イーサリアムで作成されたトークンをカルダノのエコシステムへ移動、使用できるといったような相互運用性を重要視しています。カルダノからイーサリアムの逆移動も可能な、クロスチェーンプラットフォームを構築します。
ビットコイン、イーサリアムはのままで、銀行は手を加えず、カルダノはそれらの橋渡しを提供します。
3: サステナビリティ
カルダノのブロックチェーンはインターネットの様に、オープンで無料のインフラです。
そのためメンテナンス、機能拡張していく際に資金をどう継続的に調達数かという問題があります。
企業が出資する場合、短期的には良いですが、長期的には企業が権力を持ってしまう等の問題もあります。
カルダノではトレジャリーシステムを導入して、分散型銀行口座へ預金し、インフレーションにより資金を増やしていきます。
プロジェクトカタリストでは、プロジェクトの提案をすることができ、よい提案に対しては民主的な投票により資金を提供します。
このプロセスがあるため、より良い改良案を検討し、ビットコイン、ビットコインキャッシュのような分裂を防ぎます。
記事のご紹介
補足:
- 分散型台帳: ブロックチェーンを生成しているサーバが持っている、共通のデータベースです。ADAの送受信の情報などが書き込まれており、改ざんができなく、未来永劫書き変わることがありません。
ウォレット
- Daedalus Wallet – カルダノのフルノードウォレットです。デスクトップ型で、ブロックチェーンと同期します。送金、ステークプールへの委任はもちろんのことさまざまな機能が実装されています。自分の資金を常に安全に管理することができます。
- Yoroi Wallet – カルダノ用の軽いウォレットです。ウォレットを開く時にブロックチェーンをダウンロードする必要はありません。そのため、すぐに取引の送受信が可能です。ステークを委任するプールを選択することができます。モバイル版もリリースされています。
エクスプローラ
- Adapools – ユニークなポイントとしてはステークプールとの連携機能が充実しています。スマホアプリの提供もあります。
- PoolTool – 多国籍に対応したシンプルでありながらパワフルなツールです。スマホアプリの提供もあります。
- Cardanoscan – 統計情報が見やすいレイアウトで一目で確認できます。
- Poolpeek – 条件を指定して検索、プールの物理位置、など痒い所に手が届くツールです。
- pool.pm – 視覚的に楽しくADAの流れ、ブロック生成を見ることができます。ウォレットとの接続、委任などもできます。
コミュニティ
- SPO Japan Guild – SPO運営でお世話になっていますが、それ以上の情報交換があります。いつも学ばさせていただいております。新規SPOさんがお互いに教え合うような素晴らしい循環も生まれています。オンラインのミートアップなど様々な活動があります。サイトでは、一定期間ごとに運営が確認されたプールリストが表示されています。日本のプールを応援したい方はこちらから委任プールを探してみてはいかがでしょうか?
- Alliance – 小さいプールを支援するアライアンスです。共同オーナーになることで、小さいプールが立ち上がることを支援します。英語圏の方が多いですが、SUGAR stake poolも半年強お世話になりました。SPOでアライアンスにご興味のある方は、参加してみることで世界が広がるかもしれません。
- Cardano Hubs – Twitterでご連絡いただき登録させていただきました。Stakepoolを始め、Artistなどさまざまなカルダノに関わるアクティビティを一覧することができます。
- Super Secret Group – ステークプール運営の始め方の右も左もわからなかった当時、こちらのグループで色々なことを教わり、初ブロック生成をすることができました。あの時の感動は忘れられません。CardanoGuruさんが主宰するオペレータの駆け込み寺です。
- Cardanocube – Cardano上で作られているdAppsやプロジェクトをリストしています。カテゴリ分けされ全容がぱっと見で分かりやすいです! 各プロジェクトの概要説明もあります。
メインネットイベント
日付は日本時間(UTC+9)です。
日付 | イベント | 内容 |
2020/7/29 | シェリーメインネット開始 | |
2020/8/13 | パブリックにおいて最初のブロック生成 | |
2020/12/7 | パラメータ K=500に変更 | ステークプールの飽和レベルが約64Mに。 |
202012/17 | Allegraハードフォーク | トークンロッキング |
2021/3/2 | Maryハードフォーク | マルチアセット |
2021/4/1 | パラメータ d=0 | ブロック生成が完全分散化 |
2021/9/13 | Alonzoハードフォーク | スマートコントラクト対応 |
2021/12/2 | パラメータ調整 | ブロックサイズ72KBなど |
未定 | K=1000に変更? | ステークプールの飽和レベルが約31Mに。 |
未定 | パラメータ変更 | a0変更?固定費用の最安値変更?報酬計算式変更? |
2022/7/末 予定 | Vasilハードフォーク | スマートコントラクト最適化 |